宗像大社でいただける御朱印について

今回は、宗像大社でいただける御朱印に関する情報についてご紹介します。

目次

御朱印をいただけるのは基本的に二か所

そもそも宗像大社というのは、九州本土にある辺津宮(へつみや/へつぐう)、そこから10kmほど離れた大島にある中津宮(なかつみや/なかつぐう)、そして九州と朝鮮半島の間、玄界灘のほぼ中央に浮かぶ沖ノ島にある沖津宮(おきつみや/おきつぐう)という三つのお宮の総称です。

そのうち御朱印や御朱印帳をいただけるのは、基本的に辺津宮と中津宮の二か所となっています。中津宮ではさらに、沖津宮遥拝所の御朱印もいただくことができます。

辺津宮の御朱印情報

いただける場所・時間について

辺津宮の御朱印は第1駐車場すぐ、祈願殿の総合案内所内で受け付けています。こちらで御朱印をいただけるのは基本的に8時から17時の間となっています。なお、祈願殿ではお守りと御札も取り扱っています。

御朱印帳を左右見開きで渡すと・・・

こちらの御朱印は他の神社のものとは変わっていて、かっこいいです。訪れた際にはぜひとも書いてもらいましょう。

左右見開きの状態で御朱印帳をお渡しすると、片面には通常イメージする御朱印、もう片面には文字だけが書かれたものをいただくことができるのです。墨で書かれた黒い文字だけがぎっしりと書かれているので、非常に迫力があります。

こちらには、

天照大神より御祭神に下された神勅

と書かれています。

宗像大社には、天照大神の子である田心姫神(たごりひめのかみ)・湍津姫神(たぎつひめのかみ)・市杵島姫神(いちきしまひめ)がおまつりされています。それぞれ御祭神名に「ひめ」とついていることからもわかる通り、三柱とも女神です。

そして『日本書紀』の中に「奉助天孫而 為天孫所祭」すなわち“天皇を助けなさい 天皇の祭祀を受けなさい”という神勅を母の天照大神から受け、三女神は宗像の地に降臨したと記されているそうです。

御朱印には、今も宗像大社の担う役目を表した言葉を書いていただけるということですね。ぜひ御朱印帳は、左右が空白のページを渡してください。

中津宮の御朱印情報

いただける場所・時間について

中津宮と沖津宮遥拝所の御朱印は、いずれも中津宮の社務所でいただくことになります。なお、沖津宮遥拝所の御朱印は、「奉拝」ではなく「遥拝」と書いてあります。そのように書かれている御朱印も、なかなか珍しいのではないでしょうか。こちらで御朱印をいただけるのは基本的に9時から16時の間となっています。

大島への渡船時刻を考えて行動しよう

中津宮へ行くには市営渡船もしくはフェリーを利用する必要があります。御朱印をいただく時間まで十分に考慮して、船の時刻表をチェックしてみてくださいね。悪天候の際には、欠航となることもありますので、事前にお天気も確認しておきたいところです。

なお、少しお値段は張りますが、海上タクシーという手段もあります。どうしても渡船時間に間に合わないという方は、こちらを利用するのも良いかもしれません。

沖津宮で御朱印をいただく唯一の方法

沖ノ島は女人禁制 男性は年に一日だけ入島可能

沖津宮のある沖ノ島は女人禁制です。さらに男性であっても、沖ノ島に一般人が上陸することは、原則としてできません。ただし毎年5月27日には抽選で選ばれた男性のみ、入島して御朱印をいただくことができます。

狙いは沖津宮現地大祭の日

5月27日というのは日露戦争の際、日本海海戦が行われた日です。対馬沖で東郷平八郎率いる連合艦隊が、ロシアのバルチック艦隊を破りました。この戦いの末、ロシアは実質的に全海軍力を失うことになります。この戦いは海戦史上、稀にみる完全勝利とも言われています。

ですが勝利した日本にとっても、それは国の命運を賭けた戦いでした。その戦いを後世に伝えるため、宗像大社では「沖津宮現地大祭」が執り行われています。そしてその日に限って、沖ノ島へ一般人が立ち入ることが許可されているのです。

参加するには事前申し込みが必要

なお、こちらのお祭りに参加するためには事前に申し込む必要があります。ご興味をお持ちの男性の方がいらっしゃいましたら、宗像大社に直接問い合わせてみてくださいね。

御朱印帳の種類と御朱印の値段

宗像大社で購入できるオリジナル御朱印帳は2種類、表紙が青と白のものが用意されています。楢の葉と神社名が書かれた、とてもシンプルな御朱印帳です。楢の葉とは宗像大宮司家の家紋だそうですよ。

値段は御朱印込みで1,500円となっています。また御朱印だけですと、300円の初穂料を納める必要があります。

最後に

今回は宗像大社でいただける御朱印に関する情報について、簡単にご紹介しました。あくまでも御朱印とは参詣した証です。スタンプラリーのように集めるものではありませんので、神社を訪れた際、まずは神様へのご挨拶をお忘れなく!

【参考】

ご朱印びと「宗像大社(辺津宮)の御朱印」

http://gosyuinbito.com/archives/4196

宗像大社HP「境内図・歩き方」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/keidaimap.html

宗像大社HP「沖津宮現地大祭斎行」

http://www.munakata-taisha.or.jp/infomation/2013/05/post-6.html

宗像大社HP「宗像大社の御祭神」「宗像大社の由緒」「神の島~沖ノ島について」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/gosaijin-yuisyo.html

【TV】歴史秘話ヒストリア「沖ノ島 ~日本 はじまりの物語~」 2017.11.03放送

広辞苑・ブリタニカ国際大百科事典「日本海海戦」

『宗像大社・古代祭祀の原風景』(著者)正木晃(発行所)日本放送出版協会

  • 御朱印をいただける場所・時間・初穂料については、宗像大社に直接問い合わせました。

個人ブログ「宗像大社で御朱印帳と御朱印をもらう」

http://www.munakata.link/?p=1132

個人ブログ「沖ノ島「沖津宮現地大祭」に参加してきました」

http://www.munakata.link/?p=2109

個人ブログ「宗像大社/辺津宮」境内マップの写真

http://bearcas.blog.fc2.com/blog-entry-312.html

個人ブログ「聖なる場所を巡る 宗像三女神を詣でる旅 宗像大社 辺津宮、中津宮、沖津宮遥拝所 2016.8.17水曜日つづき!」

http://ichigo2015.hatenadiary.jp/entry/2016/08/18/222016

個人ブログ「宗像大社の御朱印のもらい方!場所や時間のポイントについても」

http://tutu.hatenablog.jp/entry/2017/08/12/145641

個人ブログ「宗像大社のお立場」

https://ameblo.jp/shimonose9m/entry-11989336259.html

宗像大島「渡船ガイド」

http://munakataoshima.com/info/time.html