宗像大社と一緒に太宰府天満宮を参拝しよう!

2017年には世界文化遺産に登録され、注目を浴びている宗像大社。旅行の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

せっかく宗像を訪れるのであれば、太宰府天満宮まで足を運んでみることをおすすめします。宗像大社から太宰府天満宮へは、意外とすぐに行けるんですよ。

目次

太宰府天満宮とは

日本全国には「天神さま」と呼ばれる神社が数多く存在しています。その数はなんと1万2千社にも上るそうですよ。太宰府天満宮はそれらの総本宮とされ、菅原道真(すがわらのみちざね)公を御祭神としてお祀りしています。

御祭神は菅原道真

菅原道真(845~903年)とは、平安時代に活躍した学者・政治家です。学問や詩文に優れ、非常に優秀な人物だったことで知られています。しかし左大臣・藤原時平らの陰謀によって大宰府に左遷され、そのまま大宰府で失意のうちに亡くなりました。

ですが道真の死後まもなく、都は大混乱に陥ります。相次ぐ落雷や疫病の流行・作物の不作、さらには道真の左遷に関わった人たちが次々と不審な死を遂げたというのです。

これは無実の罪を着せられた道真の怨念に違いない・・・・・・そう考えた当時の人たちによって、菅原道真は祀られることになりました。

怨霊から学問の神様へ

延喜19年(919年)、道真のお墓の上に社殿が建立されます。それは当時祟りを引き起こしていると考えられていた、道真の怨霊(おんりょう)を鎮めるためでした。

しかしその後、無実が証明された道真は天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)という神様の位をもらい、「天神さま」と親しみを込めて呼ばれるようになります。

当初は怨霊とされていた道真ですが、今では学問・至誠(しせい)・厄除けの神様として、多くの人びとから信仰を集めています。年間800万人もの方が、太宰府天満宮へ参拝に訪れているようですよ。

車祓いを太宰府天満宮でするのもアリ

宗像大社でお祀りされている宗像三女神は、古来より道を司る神様として有名です。さらに自動車専用のお守りを全国で初めて作ったのは、宗像大社だそうですよ! そんなこともあってか、九州で車のお祓いをするなら宗像大社とお考えの方も多いのではないでしょうか。

一方、太宰府天満宮でも車祓いを受け付けてもらえます。初穂料は宗像大社と同様(普通車)、5千円です。私が太宰府天満宮での車祓いをおすすめしたい理由は、授与品のデザインのかわいらしさ。太宰府天満宮といえば梅が有名ですが、そのマークがあしらわれています。

太宰府天満宮のおみくじにはアレがない

宗像大社でおみくじを引いて、凶が出てしまったアナタ! 太宰府天満宮でもう一度リベンジすることをおすすめします。なぜなら、太宰府天満宮のおみくじには凶が入っていないからです。

太宰府天満宮は学問の神様として、とても有名な神社です。参拝に来る方の中には受験生も多くいます。わざわざ神頼みに来て、おみくじを引いて凶が出たら嫌ですよね。不吉ですよね。そこで神社側が配慮した結果、はじめから凶を入れていないそうです。

太宰府天満宮に行ったらココもチェック!

せっかく太宰府天満宮まで参拝に行かれるのなら、本殿周辺だけでなく、ぜひこちらもチェックしてみてください。

御神牛の頭をなでてみよう

また少し、平安時代の話に戻ってみましょう。菅原道真公の亡骸を乗せた牛車は、途中で牛が伏して動かなくなってしまったそうです。それは道真公の御心によるものだろうと考えた当時の人びとは、その場所に道真公を埋葬したと伝えられています。

このように、牛とゆかりの深い太宰府天満宮の境内には、多くの牛の像が置かれています。その中でも特に有名なのは、参道を抜け、案内所の先にある「御神牛(ごしんぎゅう)」です。こちらの御神牛の頭をなでると、知恵を授かることができると言われています。ぜひ撫でてみてくださいね。

九州最古のお稲荷さん「天開稲荷」

太宰府天満宮の境内の一番奥、石段を上った先には、九州最古と言われる天開(てんかい)稲荷が鎮座しています。こちらは鎌倉時代の末期、京都の伏見稲荷から勧請されたそうですよ。

天開稲荷は天に道が開け、運気がぐんぐんと上昇する神様として信仰を集めてきました。最近ではパワースポットとしても注目を浴びているようです。ぜひ歩きやすい靴で向かってくださいね。

九州国立博物館まで徒歩5分

“九博”は平成17年(2005年)に開館した、日本国内4番目の国立博物館です。九州は古代より大陸との交流が盛んだったことから、『日本文化の形成をアジア史的観点から捉える博物館』をコンセプトにしています。太宰府天満宮の境内とは動く歩道などでつながっているので、徒歩5分ほどで行き来することができますよ。

なお、ミュージアムショップ人気No.1は金印のレプリカは、他では東京国立博物館でしか手に入らないモデルだそうです。ご興味のある方は、そちらも覗いてみてくださいね!

宗像大社から太宰府天満宮へのアクセス

宗像大社辺津宮

【住所】福岡県宗像市田島2331

【電話番号】0940-62-1311

【最寄バス停】西鉄バス宗像大社前

太宰府天満宮

【住所】福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号

【電話番号】092-922-8225

【最寄駅】西鉄太宰府駅

車でのアクセス

車で向かうには、九州自動車道(古賀IC→大宰府IC)を利用するのが一般的です。所要時間は約1時間、タクシーを利用した場合、料金は1万6千円程度となります。

公共交通機関でのアクセス

公共交通機関を利用する場合、宗像大社前から西鉄バスに乗り(約10分)、JR東郷駅で下車します。JR東郷駅からは途中で西鉄に乗り換え、西鉄太宰府駅で下車(乗車時間約1時間20分)、徒歩で太宰府天満宮へ向かいます(約5分)。

(トップ画像:太宰部天満宮公式HPより引用 http://www.dazaifutenmangu.or.jp/