祭事は要チェック!宗像大社の覚えておきたいお祭りについて

私はよく神社巡りをするのですが、訪れた日が偶然お祭りの日だったりした場合、とても得した気持ちになります。そこで今回は宗像神社で行われている数ある祭事の中でも、注目したいお祭りについて簡単にご紹介していきます。

目次

【春】春季大祭(4月1・2日)

春季大祭は、2日間に渡って開催される大祭です。見どころは、1日目に奉奏される主基(すき)地方風俗舞と浦安(うらやす)舞でしょう。

主基地方風俗舞とは、昭和天皇即位にあたって奉納された舞だそうです。本来は即位のときにだけ舞われるものだそうですが、宗像大社には特別に下賜されたといいます。

また、浦安舞とは昭和15年、皇紀2,600年を祝して制定された舞だそうです。こちらは毎年、地元の中学生たちによって奉奏されています。

【春】沖津宮現地大祭(5月27日)

沖津宮現地大祭は毎年5月27日、沖ノ島にある沖津宮で斎行されているお祭りです。普段は一般人の立ち入りが禁止されている沖ノ島ですが、この日だけは抽選で選ばれた約200名の男性たちの入島が許可されています。

こちらのお祭りに参加するには、前日から中津宮のある大島に入る必要があります。当日は沖ノ島に着いたら、海で禊(みそぎ)を行った後に沖津宮へと向かいます。ご興味のある方は、直接宗像大社まで問い合わせてみてくださいね。

【夏】大祓式・夏越祭(7月31日)

夏越の祓(なごしのはらえ)は、全国の神社でも行われていますよね。穢(けが)れを祓い、無病息災を願う祭事のことです。こちらのお祭りでは、「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延ぶといふなり」という歌を奉唱しながら茅の輪(ちのわ)をくぐります。

清らかな気分になれるので、ご興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。なお、神事に使われる人形(ひとがた)は郵送もしてくれるそうですので、宗像大社の社務所まで問い合わせてみてください。

  • 電話番号:0940-62-1311(宗像大社社務所)

【夏】七夕祭(8月7日)

宗像大社の中津宮は、七夕伝説発祥の地といわれています。境内には「天の川」という名前の川が流れており、その両岸には牽牛(けんぎゅうしゃ)神社と織女(しょくじょ)神社という社もあるほどです。

そして旧暦の7月7日(8月7日)には、中津宮がある大島では盛大に七夕祭が行われています。なんでも、鎌倉時代から続いているそうですよ。

盛り上がるのはお祭りの当日だけでなく、1週間ほど前から島内の装飾が始まり、イベントも開催されています。浴衣を着て出かければ、素敵な夏祭りの思い出が作れそうですね。

【秋】秋季大祭(10月1日~3日)

秋季大祭は、毎年10月1日から3日まで行われるお祭りです。古くは田島放生会(たじまほうじょうえ)とも呼ばれてきた例祭です。主基地方風俗舞や浦安舞、流鏑馬なども行われ、境内には露店が立ち並びます。さらに、9月30日の夜にはみあれ祭前夜祭花火大会が催されるなど、地元はかなりの盛り上がりを見せます。

3日間の間、数多くのお祭りが斎行されていますが、その中でも特に有名なのは10月1日に行われるみあれ祭です。

宗像大社の御祭神(宗像三女神)

  • 沖津宮:田心姫神(たごりひめのかみ)
  • 中津宮:湍津姫神(たぎつひめのかみ)
  • 辺津宮:市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

辺津宮の市杵島姫神が、姉の田心姫神と湍津姫神をお迎えに行くというお祭りです。その起源は室町時代ともいわれ、神輿を乗せた2隻の船を先頭に、100隻ほどの大船団が海上を埋め尽くす姿は圧巻です。先導する船には神官が乗っており、船が進む道を清めています。

また、秋季大祭を締めくくるのが高宮神奈備(かんなび)祭です。御祭神が降臨したと伝わる高宮祭場で、夜から神事が行われます。ライトアップされ、幻想的な雰囲気の中で行われるので、それを見守る側は圧倒されてしまいます。

【秋】明治祭(11月3日)

毎年11月3日には、明治祭が執り行われます。こちらも宗像大社特有のお祭りというわけではなく、全国の神社で行われていますよね。11月3日は明治天皇の誕生日で、皇室の弥栄(いやさか)と国の発展などを願うものです。

 【秋】西日本菊花大会(11月1日~22日)

毎年11月、宗像大社の境内では菊花展が行われています。その数はなんと3,000鉢にも上るそうで、西日本一の規模を誇るそうです。

【冬】古式祭(御座)(12月15日に近い日曜日)

古式祭は12月15日に近い日曜日の午前6時から、清明殿にて行われます。こちらは九年母・ゲバサ藻・菱餅という特別な神饌(しんせん)をお供えし、人々も同じものをいただくというお祭りです。初穂料は1,000円で、どなたでも参加することができます。

【冬】大祓式・除夜祭(12月31日)

大みそかには大祓式、それに引き続き除夜式が行われます。大祓は夏に行われるものと、意味合いは同じです。一年の終りについてしまった穢れを祓い、清々しい新年を迎えることができます。

【冬】新年祭(1月1・3日)

1月1日は歳旦祭が、3日には元始祭が執り行われます。開門は0時からで、毎年多くの人びとが初詣に訪れます。お正月の時期は、景品が付いてくる福みくじも人気ですので、1年を占って引いてみてはいかがでしょうか。

【他】月次祭(毎月1 ・15日)

以上、各季節のお祭りをご紹介しましたが、毎月1日と15日の午前10時からは、月次祭(つきなみさい)と呼ばれる祭事も行われています。古代祭祀の跡が色濃く残る辺津宮の高宮祭場で、雅楽の演奏や早乙女による舞などが行われます。

最後に

今回は、宗像大社で斎行されているお祭りについてご紹介しました。楽しめそうなお祭りから、静かに神に祈りを捧げる祭事まで色々ありました。宗像大社へお出かけになる予定のある方は、お祭りの日を狙って行ってみてはいかがでしょうか。

【参考】

『まるっと宗像・福津』文榮出版社

宗像大社「祭事表」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/saijihyou.html

宗像大社「春季大会」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/spring.html#syunki_taisai

宗像大社「夏のまつり」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/summer.html#oobarai_shinji

宗像大社「パワースポット高宮祭場」

http://www.munakata-taisha.or.jp/pr/takamiyasaijoh.html

宗像大社「秋のまつり」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/autumn.html#shichigosan

宗像大社「高宮神奈備祭」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/kannnabisai.html

宗像大社「冬のまつり」

http://www.munakata-taisha.or.jp/html/winter.html#kosikisai

ダイドードリンコ日本の祭り「ダイドードリンコスペシャル神宿る島の禊ぎ ~宗像大社沖津宮現地大祭~」

http://www.dydo-matsuri.com/archive/2014/munakata/

神社本庁「大祓について」

http://www.jinjahoncho.or.jp/iroha/omatsuriiroha/ooharae/

神社本庁「恒例祭について」

http://www.jinjahoncho.or.jp/iroha/omatsuriiroha/koureisai/

個人ブログ「宗像大社月次祭」←写真なので信頼性高

http://ixei.hatenablog.com/entry/2017/06/16/120800

じゃらん「9月30日は、みあれ祭前夜祭花火大会!!」←花火大会の参考

https://www.jalan.net/yad328646/blog/entry0003104778.html

個人ブログ「宗像大社~神奈備祭~」←神奈備祭の様子の参考

http://gazoo.com/my/sites/0001452271/syousuke005/Lists/Posts/Post.aspx?ID=27

個人ブログ「「宗像大社」にお参りしてきました」←福みくじの参考

http://www.munakata.link/?p=360

個人ブログ「宗像大社の福みくじ」←福みくじの参考

https://plaza.rakuten.co.jp/koyukiya/diary/201702130001/