今回ご紹介するのは、はじめて伊勢神宮に行く方向けにおススメしたい、1泊2日観光ルートです。
実際に、私が伊勢へはじめて行ったときのルートです。伊勢へ行かれる際には、参考にしてみてください。
【1日目】
今回ご紹介するモデルコースの最大の特徴は、初日からメインである外宮・内宮を外しているということです。
その理由は、【2日目】の冒頭でご説明します。
目次
猿田彦神社・佐留女神社
猿田彦神社は、内宮近くにある神社です。
御祭神は猿田彦大神で、「みちひらき」の神様といわれています。
神話「天孫降臨」の中で、地上へ降りたニニギノミコトの案内役を務めたことから、そう言われるようになったそうです。
また、猿田彦神社の敷地内には、「佐留女神社(さるめじんじゃ)」という神社があります。
アメノウズメノミコトをお祀りしています。
アメノウズメノミコトといえば、神話「天岩戸」の中で、神楽を舞った女神として知られています。
そのため、芸能の神様として有名です。
なぜアメノウズメノミコトをお祀りする神社が、猿田彦神社の中にあるかというと、猿田彦大神とアメノウズメノミコトは夫婦だからです。
猿田彦大神と結婚したことから、猿の女(さるめ)と呼ばれるようになったといわれています。
伊勢参りの前、みちひらきの神様である猿田彦神社にお参りすると、猿田彦大神が旅の安全を守ってくださるそうですよ。
倭姫宮
倭姫宮(やまとひめのみや)は内宮の別宮で、御祭神は倭姫命(やまとひめのみこと)です。
伊勢神宮の別宮としては新しく、大正12年(1923年)にご鎮座されました。
倭姫命は、第11代垂仁天皇の皇女で、伊勢神宮創建の最大の功労者ともいうべき人物です。
なぜなら、天照大御神に鎮座していただく土地を探し歩いたのは、こちらの倭姫命だったからです。
倭姫命がいなくては、”伊勢”神宮は現在の地に存在していなかったかもしれません。
また、倭姫命は初代の斎王(さいおう)となった人物でもあります。斎王とは、天照大御神にお仕えした未婚の皇族女性のことです。斎王は新天皇が即位すると同時に選ばれ、天皇が崩御したときにその役目を終えました。
天照大御神に仕え続けた倭姫命に思いを馳せて、このお宮を訪れてみるのはいかがでしょうか。
月読宮
月読宮(つきよみのみや)も内宮の別宮です。御祭神は月読尊(つきよみのみこと)です。月読尊は天照大御神の弟であり、月の満ち欠けを司る神とされていいます。
おもしろいことに、外宮の別宮として月夜見宮(つきよみのみや)という、読み方が一緒のお宮があります。月夜見宮も月読宮と同じ神様をお祀りしています。
ですが、外宮の月夜見宮とは決定的に違うことがあります。内宮別宮の月読宮には、月読荒御魂宮・月読宮・伊佐奈岐宮・伊佐奈弥宮という4つのお宮が一直線に並んで建てられているということです。
4つのお宮を、適当な順番で参拝してはいけません。ちゃんと順番があるんです。
①月読宮
↓
②月読荒御魂宮
↓
③伊佐奈岐宮
↓
④伊佐奈弥宮の順番で参拝するのが、一般的です。
伊勢志摩スカイラインの足湯
ここで少し、伊勢神宮から離れてみましょう。
伊勢志摩スカイラインで、伊勢・志摩の美しい景色を見に行くのはいかがでしょうか。
伊勢志摩スカイラインとは、伊勢と鳥羽を結ぶ有料道路です。
とにかく、絶景です!
展望台にはなんと、足湯があります。
雄大な自然を見ながらの足湯は、贅沢な気持ちになれます。
伊勢を訪れた際には、ぜひ一度行っていただきたいスポットです。
ただし、風がとても強いので、ご注意ください。
朝熊岳金剛證寺
ただ景色を見るためだけに、伊勢志摩スカイラインをおススメしたわけではありません。
山頂近くに、お伊勢参りに欠かせないお寺があるからです。
朝熊岳金剛證寺(あさまだけこんごうしょうじ)は伊勢神宮の鬼門を守る寺として、古くから多くの参詣者が訪れていました。
伊勢音頭の一節には「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」とも唄われています。
そんなことを知ってしまったら、行かずにはいられないですよね。
朝熊岳金剛證寺へは、車やタクシーで向かうのがおススメです。
土日祝日は、参宮バス(スカイラインルート)も出ていますので、チェックしてみてください。
http://www.sanco.co.jp/shuttle/post-23.php
二見興玉神社
二見興玉(ふたみおきたま)神社は、巨大な注連縄で結ばれた夫婦岩で有名です。
夫婦岩は、鳥居の役目を果たしているといわれています。
古くより、伊勢神宮へ参拝する前に、二見浦の海水で禊を行う慣わしがありました。
そのため、現在も二見興玉神社を参拝してから、伊勢神宮へ向かうという方も多くいます。
海をバックに建つ白い鳥居はたいへん美しく、最近では、縁結びのパワースポットとしても人気です。
伊勢神宮からは少し離れたところにありますが、それを忘れさせてくれる場所です。
【2日目】
2日目、いよいよ外宮へと向かいましょう。
できるだけ朝早く行くことをおススメします。
なぜかというと、やはり神社は、朝が一番気持ちがいいからです!
人があまりいないので、願い事が叶いやすいともいいますよね。
特に伊勢神宮は朝に行くと、とても神聖な気持ちになれます。
普通の神社に朝行くのとは、全く比べ物にならないほど、清々しい気持ちになれるんです!
雄大な鎮守の森と、無駄なものを一切排除した社殿の作りが、そう思わせてくれるのかもしれません。
私が話した地元の方は、まだ誰もいない伊勢神宮に行き、大きな木に抱きつくことがあるんだそうです。
つい笑ってしまいましたが、実際にやってみると本当に癒されるんですよ。
月夜見宮
ではまずは、外宮にほど近い月夜見宮です。
先ほどご説明した通り、外宮の別宮で、月読尊をお祀りしています。
こちらは内宮の別宮・月読宮とは違い、一つの社殿です。
市街地にあるのですが、多くの木々に囲まれており、非常に静かです。
ここから外宮へ向かうには、「神路通り」を歩いていきます。
この神路通りは、夜になると月読尊が外宮へお参りになる、という民間伝承があります。
外宮
伊勢神宮は、大きく内宮と外宮とに分けられます。
お伊勢参りをする際は、まずは外宮からというのが、古くからの習わしです。
外宮の正式名称は豊受大神宮(とようけだいじんぐう)といい、御祭神は豊受大御神(とようけのおおみかみ)です。
天照大御神のお食事係として、この地に招かれました。
ということで、外宮では毎日、神様にお食事を供える日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)が行われています。
豊受大御神はこの他にも、衣食住や産業を司る神として有名です。
また、外宮の勾玉池のほとりには、「せんぐう館」というミュージアムが建っています。
そちらでは、式年遷宮のお祭りや歴史について学ぶことができますよ。
内宮
内宮の正式名称は皇大神宮(こうたいじんぐう)といい、御祭神は天皇家の御祖神でもある天照大御神です。
また、御神体は三種の神器のひとつ、八咫鏡(やたのかがみ)です。
内宮といえば、宇治橋の鳥居が有名です。
宇治橋は五十鈴川という川に架かっているのですが、内宮では手水舎ではなく、その五十鈴川で清めるというのが特徴です。
内宮の敷地内には、「四至神(みやのめぐりのかみ)」という神様が鎮座しています。といっても社殿はなく、気づかずに通り過ぎてしまうかもしれないほど地味です。
しかし、最近はこちらの神様が、スーパーパワースポットとして注目されています。
ぜひ、二礼二拍手一礼でお参りしましょう。
おはらい町・おかげ横丁
内宮への参拝が終わったら、宇治橋の手前からのびる「おはらい町」へと向かいましょうか。
五十鈴川沿いに、飲食店や土産物店が建ち並ぶおはらい町は、レトロな街並みで大人気のスポットです。
休日になると、人混みでごった返しているので、注意が必要です。
おはらい町を内宮から歩いていくと、左手に「おかげ横丁」があります。
おかげ横丁でも、昔の街並みや伊勢グルメを楽しめます。
なんと、こちらのおかげ横丁は、あの赤福の子会社が運営しているそうです。
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