目次
ぜんざいの歴史
甘味処定番の商品で寒い冬にはぴったりの「ぜんざい」、今は和スイーツとしても人気ですね。そんなぜんざいの発祥はご存知でしょうか?和菓子の本場と言われる京都が発祥と思っていた方もいるのではないでしょうか。
実はぜんざいの発祥は出雲大社がある出雲地方と言われています。
出雲大社には旧暦10月になると「神在祭(かみありさい)」というお祭りがあります。これは出雲地方に全国から八百万の神様が集まり「幽(かく)れたる神事」つまり神様の世界の決まり事の会議を行うのです。そのお祭りで振舞われたお料理が「神在(じんざい)餅」と言いい、これが訛ってぜんざいになったと言われています。それが京都にも伝わったそうです。
このことは江戸時代の文献「祇園物語」などにも掲載されているようです。そのころから認知されていたんですね。
また出雲ぜんざい学会が全国にぜんざいを広めるために、2007年に10月31日がぜんざいの日に認定されました。
おしることぜんざい
おしることぜんざい、あんこにおもちが入った食べ物というくらいでその違いって知っていましたか?言われてみれば確かに知らないかもという方も多いのではないでしょうか。
関東と関西では認識が違うようで、
関東:汁気がある小豆に餅が入ったもの→おしるこ
汁気のない小豆に餅が入ったもの→ぜんざい
左が関東のおしるこ
右がぜんざい
※イメージです
関西:こしあんに餅が入ったもの →おしるこ
粒あんに餅がはいったもの →ぜんざい
左が関西のおしるこ
右がぜんざい
※イメージです
ということのようです。正に豆知識ですね。
それではおしるこの由来と歴史を見ていきましょう。
おしるこは漢字で「お汁粉」と書きます。汁はつゆものの料理、粉は具を指したと言われています。そのため具(お餅)が入ったつゆもの(小豆)の料理を総じて汁粉と呼んでいました。関東の粒あんで作ったおしるこを「田舎しるこ」、こしあんで作ったものを「御膳しるこ」と呼びます。
そのおしるこは江戸時代からあったようで、当時は甘いものというより汁物というカテゴリーだったそうです。当時は砂糖が貴重品だったので塩っぽさが際立ち酒のつまみになっていたようです。
出雲大社周辺で食べるぜんざい
最後に出雲大社参拝の際に立ち寄れるぜんざいを食べられるお店をいくつかご紹介したいと思います。
◆日本ぜんざい学会 壱号店
神門通り半ばに位置し、純和風な佇まいと「出雲ぜんざい」の大きな看板が目印。
正統派なぜんざいや、やきもちが入った縁結びぜんざいというメニューもあります。曜日や時期によっては行列ができることもあります。
電話番号:0853-53-6031
住所:島根県出雲市大社町杵築南775-11
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休
◆そば処 田中屋
そば屋さんとしても有名な田中屋さん。でもそば屋さんにぜんざい?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、出雲地方のおそば屋さんでぜんざいがあるところは少なくありません。田中屋さんもそのうちの一件ですが、見た目もかわいらしいハート形をした、しかもそば粉を使った「縁結びそばぜんざい」というのが目玉です。出雲そばと一緒に堪能してください。
電話番号:0853-53-2351
住所:出雲市大社町杵築東364
営業時間:11:00~16:00(なくなり次第閉店)
定休日:木曜日
関連ページ「神門通りを歩く」
「寄ってみて!出雲大社周辺カフェ」
「ご縁横丁に行こう」
「出雲といえば出雲そば!」
「全国の神様を迎える神在祭」