出雲大社では一年を通して様々な例祭が執り行われています。
中でも一番大きく有名な例祭といえば11月に開催される神在祭でしょう。
ここでは1年間で行われる例祭と主なものの説明をしていきます。
目次
例祭一覧(2016年)
(旧暦に合わせるので年によっては日程がずれることがあります)
◆1月
1日 大御饌祭・御飯供祭 午前7時
3日 福迎祭 午前1時
5日 説教始祭 午前9時
15日 御粥祭 午前9時
◆2月
1日 月始祭 午前9時
3日 節分祭 午前9時
8日 福神祭 午前1時
11日 橿原神宮遥拝 午前9時
12日 甲子祭 午前9時
17日 祈穀祭 午前10時
◆3月
1日 月始祭 午前9時
6日 福杓子祭 午前10時頃
20日 出雲大社教春季祖霊社大祭 午後2時
◆4月
1日 月始祭・教祖祭 午前9時
12日 甲子祭 午前9時
◆5月
1日 月始祭 午前9時
10日 遷宮記念祭 午前9時
13日 例祭前夜祭 午後8時
14日 的射祭 午前9時 /例祭 午前10時
15日 例祭二之祭 午前9時 /神輿渡御祭 正午
16日 例祭三之祭・出雲屋敷感謝大祭 午前10時
18日 御神楽祭 午前9時
◆6月
1日 月始祭・凉殿祭 午前9時
11日 甲子祭 午前9時
30日 大祓 午後4時
◆7月
1日 月始祭 午前9時
◆8月
1日 月始祭 午前9時
5日 御神楽祭 午前9時 / 出雲大社教大祭 午後6時30分
6日 出雲大社教大祭 午後6時30分
7日 出雲大社教大祭 午後6時30分
8日 出雲大社教大祭 午後6時30分
10日 甲子祭 午前9時
14日 神幸祭 15日未明
15日 爪剥祭 午前9時
◆9月
1日 月始祭 午前9時
22日 出雲大社教秋季祖霊社大祭 午後7時
◆10月
1日 月始祭 午前9時
9日 甲子祭 午前9時
17日 神宮遥拝 午前9時
◆11月
1日 月始祭 午前9時
9日 神迎祭 午後7時
10日 神在祭 午前9時 / 出雲大社教龍蛇神講大祭 午前11時
14日 神在祭・縁結大祭 午前10時
15日 帯直式 午前11時
16日 神在祭・縁結大祭 午前10時 / 神等去出祭 午後4時
17日 御饌井祭 午前10時
23日 献穀祭 午前10時 / 古伝新嘗祭 午後7時
25日 第二神等去出祭
◆12月
1日 月始祭 午前9時
8日 甲子祭 午前9時
15日 謝恩祭 午前9時 / 出雲大社教勧農講社大祭 午前11時
20日 御煤払 午前9時
23日 天長節祭 午前9時
27日 御饌井祭 午前10時
31日 大祓 午後4時 / 除夜祭 午後9時30分
◆毎月
10日 午後2時より祖霊社月次祭
説明
1月1日 大御饌祭・御飯供祭
年始にあたり、出雲大社で古来由緒ある祭典の「大御饌祭(おおみけさい)」が斎行されます。玄米御飯などさまざまな供物を神前に捧げ、皇室の御隆昌、国家の安泰、国民の繁栄を祈ります。御神前の大御饌は、終日供えたまま翌日撤下することから「寝ごもり神事」ともいわれます。
2月8日 福神祭
旧暦元旦に神楽殿では「福神祭」が盛大に斎行されます。
だいこくさまの御懐深くに「お籠(こ)もり」して旧暦の元旦を迎えます。
福神祭が斎行される午前1時は「子(ね)の刻」であることから「子ごもり」とも言われます。「子」とは十二支のはじめであり、種子が新しい生命を宿して芽吹きはじめることを意味します。このように物事のはじめであり、生きとし生けるものの生命のはじまりである子の刻に、だいこくさまの“結び”のご神徳をいただいて1年間の福徳が祈願されます。
そして、祭事が終了するや否や、殿内に張り巡らされた注連縄の紙垂(しで)に跳び付き、
競って取り合うのは、毎年恒例の福神祭の風景です。紙垂はあっという間になくなってしまいましたが、この紙垂を竹の先につけて田畑に立てたり、神棚におまつりすると、五穀豊穣や家内安全などの福縁を招くとされています。
引き続き神楽殿では、だいこくさまの「純金福神御像」等が当籤する「福授け抽籤」が行なわれ、殿内は興奮と歓声に包まれます。
5月13日 例祭前夜祭~
5月14日は天皇陛下の大御使である勅使様をお迎えしての「例祭」がお仕えされます。
勅使様をお迎えする祭典を「勅祭(ちょくさい)」といいますが、全国の全ての神社がこの勅祭をお仕えするのではなく、伊勢神宮をはじめ十数社に限られた祭典です。
現在の例祭に相当する大祭は、古く「三月会(さんがつえ)」と称され、旧暦の3月1日より3日までの3日間、執り行われていました。この三月会は「山陰無双之節会、國中第一之神事ナリ」と称えられるほど盛大で厳かな祭事であり、それ故に例祭は出雲大社で最も重儀な祭典としてお仕えされます。
例祭の前後には様々な祭典や行事が執り行われ、大勢の参拝者で賑わう境内は古式ながらのお祭りの風景に彩られます
6月30日 12月30日 大祓
大祓は6月と12月、年2回行なわれ、中でも6月30日に執り行われる大祓は夏越の祓と呼んでいます。
日々の生活の中で身につく罪穢や過ちを、大祓詞となえた後、茅の輪をくぐり、身を祓い清め新たなる気持ちで過ごせる事を祈ります。
また人形の形代で身体をなで、息を吹きかけて穢れを移したものや、車の形代で車をなでて交通安全を祈ったものを納めていただき、お清めをして無病息災を祈念します。
11月10日~ 神在祭
詳細はこちら→神在祭ページ
関連ページ「全国の神様を迎える神在祭」