鏡の池はパワースポット!

※画像はイメージです

出雲大社に参拝に行く方は要チェックです。出雲大社は縁結びの神様というのは有名な話ですが、一緒に参拝するのにおすすめの神社八重垣神社にも同じ名前の池があります。福岡の諏訪神社にはかゆ占いという、1月に作ったおかゆを3月30日まで保存しそこにできたカビで農作物の豊凶を占うというものがあります。この八重垣神社は出雲大社にはない、全国的にも珍しい占いができる人気のスポットとなっています。まずは出雲大社の鏡の池をご紹介した後に八重垣神社の鏡の池をご紹介します。

目次

出雲大社の鏡の池

出雲大社本殿の西側にあり、日本最大級の注連縄(しめなわ)で有名な神楽殿。この神楽殿左側にあるのが「鏡の池」です。

鏡の池には藤棚(ふじだな)があって、春から初夏には「ぶどうの房」のように、紫色の藤の花が、池の上に垂れさがっています。ほんのりと藤の香りも漂っています。
この池には、錦鯉(にしきごい)も元気に泳ぎまわっています。

そして、池の向こう側には、「造り物の鶴」が2羽置かれていて、池の中央部には「島台の松」と呼ばれる歴史を物語るような松の木があり、その傍らで数匹の亀がジっとしている様子が伺えます。

池の周囲には「遊歩道」があって、ゆっくり散歩も楽しめます。
そして秋にはイチョウの葉が落ちて、池の数カ所に黄色の絨毯が漂い出雲大社での秋の紅葉が楽しめます。

厳かな雰囲気の境内の中にある心が癒される場所の一つです。

八重垣神社の鏡の池

◆八重垣神社とは


住所
:島根県松江市佐草町227
電話番号:0852-21-1148
FAX:0852-22-9156

御祭神素戔嗚尊(すさのおうのみこと)
    稲田姫命(いなたひめのみこと)

さて松江駅からは車で20分ほどのところにあるがこの八重垣神社です。

恋愛成就のパワースポットとして女性に大変人気のある神社です。それは御祭神の素戔嗚尊と稲田姫命に関係しています。

実はこの二柱は結婚された夫婦なんです。出会いはヤマタノオロチ伝説の中です。その出会いを伝説のあらすじから見てみます。

高天原(たかまがはら)を追放された、須戔鳴尊は、出雲の国(島根県)、斐伊川(ひいがわ)上流の鳥髪(現船通山)にやってきました。須戔鳴尊が上流へ向かうと、一人の娘を囲んで泣いている老父と老婆を発見。それが脚摩乳(あしなづち)、手摩乳(てなづち)で、傍らにいた小さな娘があの稲田姫命だったのです。

須戔鳴尊が、泣いている理由を尋ねると、「私たちには、8人の娘がいたのですが、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)がやってきては、毎年娘たちを一人ずつ食べていったのです。そして今年もまたヤマタノオロチがやってくる時期がきたので、最後の娘である奇稲田姫をも食い殺されてしまうかと思うと悲しくて、涙が止まらない」とのことだったのです。須戔鳴尊がそのヤマタノオロチについて尋ねると、2人は続けてこう答えました。「一つの胴体に8つの頭、8つの尾を持ち、目はホオズキのように真っ赤であり、体にはコケやヒノキ、スギが生え、8つの谷と8つの丘にまたがるほど巨大で、その腹は、いつも血でただれている」と。

その恐ろしい風貌に須戔鳴尊はしばらく考え、こう切り出しました。「あなたたちの娘・稲田姫命をわしにくれるなら、ヤマタノオロチを退治してやろう。お前たちは今からわしの言う通りにするのだ。そうすれば、化け物は必ず退治できる」と。須戔鳴尊の急な提案に脚摩乳、手摩乳は戸惑いましたが、「娘の命が助かるなら」と頷きました。

※参照「『わずか3分で学ぶ「ヤマタノオロチ伝説」』山と海と湖のシンフォニー 神々のふるさと山陰

この後ヤマタノオロチを退治したのですが、退治するときに佐久佐女の森(八重垣神社の境内、鏡の池がある森)の大杉を中心に八重垣を造って稲田姫命を隠されました。
その後「八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣造る その八重垣を」という歌と現八重垣神社を建立され、夫婦生活をしました。

現在も残るその大杉や、根元が二本で地上で幹が一つになっているという仲の睦まじさを表している「夫婦椿」などは愛の象徴とされています。

◆鏡の池の占い


さて、その鏡の池ですが、縁結び、恋愛成就のパワースポットとされ、女性に大変人気です。女性に人気のある所以として鏡の池での恋占いというものがあります。社務所にて恋占いの紙を購入し、鏡の池に浮かべます。そうすると紙にお告げの文字が浮かびます。さらに、その紙に10円か100円を乗せ沈んだ場所と時間を計ります。近くに沈むと近い人とのご縁があり、遠くはその逆。時間も早く沈めば沈むほど縁が結ばれるまでの期間が短いというものです。15分以内だといいそうです。

出雲大社と並ぶ縁結びの聖地「八重垣神社」。新しい出会いや、今のパートナーとの絆を深めるために一度参拝されることをお勧めします。定期観光バスでのコースに入っていることも多いようですのでそちらもご利用ください。

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