出雲大社から日御碕へ

出雲大社を参拝したら日御碕も一緒に行きたいですね。
パワースポットとして知られる「日御碕神社」、出雲国風土記にも登場する「経(ふみ)島(しま)」、平成10年に世界の歴史的灯台100選にも選ばれた「日御碕灯台」、地元の海産物を使った海鮮丼「みさき丼」など、出雲大社にも劣らぬ観光スポットです。


目次

日御碕神社

日御碕神社 楼門
通称みさきさん
住所:島根県出雲市大社町日御碕455
電話番号:0853-54-5261
受付時間:8:30~16:30

◆御祭神◆

天照大御神(あまてらすおおみかみ)
素戔嗚尊すさのおのみこと)

天照大御神という神様は日本の総氏神で、太陽の神様です。全ての日本人の神様という感じでしょうか。素戔嗚尊は天照大御神の弟の神様にあたり、少しやんちゃで伝説ではヤマタノオロチと戦った神様です。素戔嗚尊の子神にあたるのが大国主命大神なので実は日御碕神社は出雲大社の祖神(おやがみ)の社という関係なんです。

◆社殿◆

現在の建物は江戸幕府3代将軍徳川家光の命により、松江藩主京極忠高が1634年(寛永11年)に着手し、1644年に松平直政が完成させました。

壁や木の切り口は白色で、柱や横木が丹塗(にぬ)りされた社殿は桃山時代の面影を残し、二つの本殿どちらも拝殿と本殿が続く権現造りです。

そして上の宮(=日沈宮(ひしずみのみや))は本殿・幣殿・拝殿・玉垣・宝庫・鳥居2基、下の宮(=神の宮(かんのみや))は本殿・幣殿・拝殿・玉垣・禊所・廻廊・楼門・客人社2棟からなり、これら社殿の全てと境内の石造建造物も含め、貴重な神社建築として全て国の重要文化財に指定されています。

天照大御神、素戔嗚尊の御祭神はそれぞれ日沈宮と神の宮に祀られており、伊勢神宮に外宮・内宮があるように二つで日御碕神社となっています。また、伊勢神宮は日本のお昼を守り、日御碕神社は夜を守れとの勅命があり対の関係にあります。社殿の朱色が綺麗な夕焼け色を表しているように見えますね。

また日沈宮には太陽・月・星の彫刻が施されており、それぞれ天照大御神・月夜見尊(つくよみのみこと)・素戔嗚尊を表す(※)三貴神のシンボルとなっています。

※三貴神
伊邪那岐(いざなぎ)自身が生んだ神様の中でも最も貴いとした三柱。
古事記によれば、伊邪那岐の
右目から生まれたのが天照大御神 太陽の神 
左目から生まれたのが月夜見尊 夜の神
鼻から生まれたのが素戔嗚尊 海原の神

◆お守り◆

各種お守りはありますが、日御碕神社といえば大変人気がある「砂のお守り」です。
お一つ500円を納めれば頂けますが、他のお守りと一緒には並んでおらず巫女さんや神職の方にお声掛けしないと頂けませんので覚えておきましょう。
かなり多くの逸話がある最強のお守りとのことなので持っておきたいものです。

経島

天照大神が現在の日御碕神社に祀られる前に鎮座されていたという経島は、日御碕の西方約100メートル沖の日本海上にあり、面積約3000平方メートルの無人島です。

その形状が「経典」を積み重ねたように見えるためその名が付いたと伝えられています。
またウミネコの繁殖地としても有名で、国の天然記念物に指定されています。毎年11月下旬から冬にかけて約5000羽ものウミネコが飛来します。ウミネコは天からの使者といわれお願いをするとその願いを運んでくれるということです。

ただしこの島は日御碕神社の神域として神職以外の一般の立入りは禁止されており、年に一度8月7日の例祭の時のみ、宮司だけがその島に舟で渡ることができます。上陸はできませんが、確実に見ることはできますのでそこで参拝しましょう。

日御碕灯台

日御碕灯台
島根半島、最西端の断崖にそびえる出雲日御碕灯台。

明治36年(1903)に設置され、高さは43.65mと日本一の高さを誇ります。海面から灯塔の頭上までは63.30あります。光度は48万カンデラで夜間約40km沖合まで達し、100年以上たった今なお現役で海の安全を守っています。

外壁は松江市美保関町から硬質の石材を切り出して使用した美しい石造り。内壁はレンガ造りで施され、外壁と空間をあけた特殊な二重構造となっています。
その歴史や文化的な価値の高さから、平成10年に「世界の歴史的灯台百選」の一つに、平成25年に国の登録有形文化財に選ばれました。

灯台の内部には163段のらせん階段があり、参観料200円(小学生以下無料)で灯台上部の展望台へと上がることができますが、階段は急なので注意してください。
頑張って登りきった先には眼下に広がるパノラマの日本海に島根半島の全景、晴れた日には遠く南方に中国山地の連なり、はるか北方には隠岐諸島を望めます。

みさき丼

日御碕には地元でとれた海産物を食べられるお店が多くあり、店先で焼いたものを売っていたりもします。みさき丼は地元の方が考えたもので、「日本海丼」、「イカ玉丼」「イカ納豆丼」「サザエ丼」「かじめ丼」の5つをまとめてそう呼ぶそうです。かじめとは海藻の一種で、食べられる期間が限られているそうなので要チェックです。

どのお店も気軽に入りやすい雰囲気ですのでプランに余裕のある方は海を眺めながら海のものを頬張るのもいいかもしれないですね。

日御碕までのアクセス

車をご利用にならない方は路線バスをご利用ください。
出雲大社駅から一畑バスで25分(550円)
出雲市駅から一畑バスで45分(860円)

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