出雲大社だけじゃない!強力パワースポット

出雲大社は縁結びのパワースポットとして全国的に有名なのは言うまでもないですよね。
ここでは出雲大社にゆかりのあるパワースポットをご紹介していきます。
出雲のパワーを吸収するために旅行の行程に組み込んでみてはいかがでしょうか。

目次

稲佐の浜


稲佐の浜は出雲大社からは歩いて20分ほどでしょうか、出雲神話の「国譲り」などの舞台として知られる美しい海岸です。浜の名前の由来は「否、然(いな、さ)」つまり「yesかnoか」「国を譲るか譲らないか」問いただしたことが浜の名前の由来になっています。

そして実は稲佐の浜は年に一度最強のパワースポットと呼ばれる大注目される瞬間があるのです。

全国的には神無月と呼ばれる旧暦10月。出雲では神在月と呼び、全国の八百万の神様が神様の世界の決まり事(縁結びの決まり)を行うため出雲大社に集まります。その神様が第一に上陸する場所こそ稲佐の浜なんです。旧暦10月10日には、稲佐の浜にて神迎神事を行い、その後神迎えの道を通り出雲大社に向かいます。

この時期には全国の神様のパワーを頂きながら参拝できることと思います。2016年、今年も私は行って参りました。

稲佐の浜には弁天島というひときわ目立つ丸い小さな島があります。神仏習合(※しんぶつしゅうごう)の頃この上には弁天島の名前の由来となった「弁財天(七福神の一柱)」が祀られていましたが、明治頃からは豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。

※神仏習合
明治以前にあった神道と仏教を同格に考えるという考え。神社の御神座に仏像を鎮座させたり、神前で僧侶が読経することもあった。⇔神仏分離

日御碕神社

日御碕神社 楼門
島根半島の西端に鎮座する日御碕神社は、出雲大社から車で約10分の所にあります。伊勢の外宮と内宮のように下宮「日沈宮」と上宮「神の宮」に上下二社からなり、色鮮やかな権現造り(※ごんげんつくり)の社があります。天照大御神と素戔嗚尊の二柱をお参りできるパワーの強い神社です。

日沈宮はかつて半島沖にある経島に祀られていましたが日沈宮の名前は「伊勢大神宮は日の本の昼の守り、出雲の日御碕清江の浜に日沈宮を建て日の本の夜を守らん」との勅命に由来しています。伊勢神宮の朱色は朝日、日御碕神社の朱色は夕日のようなイメージでしょうか。

また素戔嗚尊が「吾の神魂はこの柏葉の止まる所に住まん」と柏の葉を投げて占いをすると、現在の神社の背後にある「隠ヶ丘」に止まったのだそうです。そこへ魂の鎮まる所として祀られ、後に神の宮に鎮座されたと言われています。

※権現造り
日本の神社建築の一つで、本殿と拝殿の2棟を一体化し、間に「石の間」と呼ばれる一段低い建物を設けているのが特徴だそうです。

須佐神社

出雲市駅前から車で30分と少し遠いところにあります。かなりアクセスは悪いのでバスや電車を利用される方は時刻表をしっかりご確認ください。
須佐之男命(=素戔嗚尊)は、「出雲国風土記」にて最後に開拓したこの土地を「此処は小さい国だがいいところである。自分の名は木や石ではなくこの地に付けよう」ということで「須佐」と命名し、御魂を鎮められました。妻の稲田姫命(いなだひめのみこと)(櫛名田比売命(くしなだひめのみこと))とその両親足名椎命(あしなづちのみこと)、手名椎命(てなづちのみこと)とともに祀られています。

鳥居前にある姉神の天照大御神を祀る天照社もお参りしてみて下さい。
樹齢1300年、御本殿裏の御神木は、幹に触れるとパワーがあると言われていましたが、皮を剥ぐ人が出てきたため現在は柵が設けられています。
須佐神社ならではの七不思議もありますので、探ってみてください。

八重垣神社


松江駅から電車で20分ほどのところにある八重垣神社。
恋愛成就のパワースポットとして女性に大変人気のある神社です。御祭神は素戔嗚尊と稲田姫命。


パワースポットの一つとして、根元は2本、地上で幹が1本にくっついているという、なんとも仲むつまじい椿が神社の入口と境内に生えているのです。これは、稲田姫命が地面に立てた2本の椿の枝が芽吹いて1本になったという言い伝えがある「夫婦椿」で、一心同体、愛の象徴として神聖視されています。
1100年以上も前に書かれた素戔嗚尊や稲田姫命の壁画をみられる宝物館の拝観もぜひ。

また女性に人気のある所以として鏡の池での恋占いというものがあります。社務所にて恋占いの紙を購入し、鏡の池に浮かべます。そうすると紙にお告げの文字が浮かびます。さらに、その紙に10円か100円を乗せ沈んだ場所と時間を計ります。近くに沈むと近い人とのご縁があり、遠くはその逆。時間も早く沈めば沈むほど縁が結ばれるまでの期間が短いというものです。15分以内だといいそうです。

あなたも一度試してみてください。

美保神社

美保神社
松江駅からバスで40分の所にある美保関の海の前にあり、潮の香りとともに出迎えてくれ、翼を広げているように見える独特な御本殿は大社造りの中でも美保造りと呼ばれています。

御祭神の三穂津姫命(みほつひめのみこと)は大国主命大神の后の一人であり、また事代主神(ことしろぬしのかみ)は大神の子神で恵比寿様としても有名で、「国譲り」に登場します。出雲大社に参拝したら美保神社も参拝する※両参りをするとご利益が倍増すると言われています。また恵比寿様を祀る全国3300社以上の総本山となり、漁業や海運等の職に携わる方に広く慕われています。

沖の御前島は事代主神が釣りをしていた場所といわれているので、ここからお参りすることもあります。拝殿に置かれている福種銭は御祈祷された10円玉のことで、50円玉を奉納して福種銭を頂きます。このお金を使うことで家庭が円満に、さらに商売が繁盛した幸せが返ってくると言われています。

※両参り
大国(ダイコク(大黒))様を祀る出雲大社のみの参拝は片参り、対となる恵比寿様を祀る美保神社を参拝することで両参りとなる。

命主社

命主社御神木出雲大社の東に位置し徒歩10分かからないくらいのところにあります。
住宅街の中にあるので車ではなく徒歩で向かいましょう。

正式には神魂伊能知奴志神社(かみむすびのいのちぬしのかみのやしろ)といいます。
御祭神は神皇産霊神(かみむすびのかみ)で、天地開闢の造化三神の一神です。大国主を生き返らせたり、危機が訪れた際に常に守って下さり、大国主命の大業を助成しました。

境内には御神木の樹齢1000年を超えるムクノキがあります。※写真はそのムクノキ

ひっそりとたたずむお社ではありますが、大国主を裏から支えた神様でもあります。ぜひ出雲大社参拝に行かれた際は一緒にお参りしましょう。

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