大国主を見守る神々

大国主を見守る神々

 

八足門(やつあしもん)・楼門


八足門内側の御神には大きな碁石状の玉石が敷き詰められていてとても神秘的です。この中は「おにわ」といい、境内にて、とくに、神聖なご神域のことです。

「おにわ」には、大国主命大神のお后や大神の命を救った女神を祭る重要な5つの摂社があります。若かった大神が試練を乗り超え、力を得て国造りを進めていく手を支えた、出雲神話の中でも重要な役割を担う神々です。


普段は八足門の参拝になりますが、正月の三が日楼門前へ進むことができます。ただ、八足門も楼門も開けられていますので、御本殿に上がる階段を八足門から垣間見ることができます。八足門前での礼拝の際には、大国主命大神だけでなく、女神たちにもご挨拶すると良いでしょう。


八足門寛文7(1667)年造営の切妻破風造り(※1)で、波にウサギ、葡萄にリスといった端獣の見事な彫刻は、江戸時代の名工・左甚五郎の作とも言われています。八足門の左右にめぐっているのが瑞垣です。階段下に描かれている大きな円は。鎌倉初期のものとされるご本殿の御柱跡です。


楼門はご本殿の面前にある入母屋造り(※2)、三手先の二階建てで高さ7.3メートルの檜皮葺(ひわだぶき)です。楼門から御本殿を囲んでいるのが玉垣です。辞書的に瑞垣も玉垣も同義語でありますが、一番神聖なご本殿を囲っているのを玉垣と呼びます。

※1 切妻破風造り

破風(はふ)というのは屋根の一部の名称で、三角形に見えるような面のことで、長方形の面を平(ひら)と言います。そのうえで切妻破風造りとは例えるならば本を開いて被せたような状態の屋根の表紙・裏表紙の面(平)が出入り口となっている建築様式のこと。
※2入母屋造り
切妻造りの屋根からさらに前後左右4面の平を出した屋根の造り

門神社(みかどのかみやしろ)

八足門の中に入ると左右両側にあるのが門神社です。邪悪なもの、穢れたものが御本殿へと侵入しないように門番の役目を果たしています。

大神大后神社(おおかみおおきさきのかみのやしろ)(御向社(みむかいのやしろ))


八足門を入って瑞垣内を右側奥、本殿横に鎮座する社殿です。現社殿は、本殿と同じ延享元年(1744)の建物です。御神殿の須勢理毘売命(すせりびめのみこと)は素戔嗚尊(すさのおのみこと)の御子神で大国主命大神の正后神。神話では、嫉妬深い面も描かれていますが大国主命大神とは仲睦まじく、遠征する大国主命大神に歌で気持ちを伝えていました。美しい婦徳の鑑となられた女神です。

神魂伊能知比売神社(かみむすびいのちひめのかみのやしろ)(天前社(あまさきのやしろ))


御向社の右隣に鎮座する社殿です。若いころの大国主命大神が、兄弟である八十神が山の上から落とそうとした真っ赤に焼けた岩に潰されて大火傷を負った際に、蚶貝比売命(きさがいひめのみこと)が貝殻の粉を集め、蛤貝比売命(うむがいひめのみこと)は蛤の汁を混ぜて大神に塗り、死の淵から蘇生させました。


看護の神様として崇められ、「平成の大遷宮」で交換した古い檜皮を炭にして島根医大病院の病室の屋根裏に敷き詰めてあるそうです。

神魂御子神社(かみむすびみこのかみやしろ)(筑紫社(つくしのやしろ))


御本殿の左側にあります。御祭神である多紀理比売命(たぎりひめのみこと)は、大国主命大神のお后のひと柱です。境外にある摂社、阿須伎神社(あすきじんじゃ)の阿遅須枳高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)と、乙見社(おとみのやしろ)の下照比売命(したてるひめのみこと)を産みました。福岡県の宗像大社(むなかたたいしゃ)に祀られているように、九州から嫁いだとされており、地方との交流を示しているとも言われています。

このように御本殿の周辺にはゆかりのある多くの神様が大国主命大神を見守るように鎮座されています。

御本殿はもちろん、摂社の知識をもって参拝するとまた出雲大社の魅力を感じることができますね。




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